IBM AS/400 上で開発し、長年動き続けてきた勤怠システム。 親会社側の勤怠システムを使う流れになり、AS/400 上の勤怠管理システムは使用されなくなった……はずでした。

IBM AS/400 上で開発し、長年動き続けてきた勤怠システム。
親会社側の勤怠システムを使う流れになり、AS/400 上の勤怠管理システムは使用されなくなった……はずでした。

通常、システムやパッケージのリプレースは、従来の仕組みが現状に合わなくなった時に行われます。
・外部環境の変化に対応できない。
・新しい制度や運用に追いつけない。
・保守や拡張が難しくなってきた。
そうした理由で、より新しい仕組みに置き換えていくものだと思います。

ところが、私が見てきた置き換えは、少し違っていました。
AS/400 の勤怠管理システムが機能しなくなったから置き換える、という話ではなかったのです。

私は2023年8月末で退職し、AS/400 の勤怠管理システムともお別れしました。
ところが、その後あるきっかけで、現在の勤怠管理がどうなっているのかを見る機会がありました。

すでにプログラムの保守はできなくなっていたはずです。
それでも、その勤怠管理システムは、今もピンピン動いていました。
その姿を見た時、まるで長年会っていなかった我が子に再会したような、そんなうれしさがありました。

正社員やパートタイマーには使われていないようでしたが、契約社員向けには使われていたのです。
おそらく、親会社側の仕組みでは、その雇用形態の勤怠管理をうまく吸収できなかったのだと思います。

ちなみに、業務委託契約では有給休暇は存在せず、超過勤務もみなし残業という扱いになっていました。

多分、他の AS/400 サブシステムの一部も、今なお使わざるを得ない状態が続いているのだと思います。
それらが完全に親会社側の仕組みに置き換わるまでは、AS/400 版勤怠管理システムも、必要な範囲で生き続ける。

そんな状態なのかもしれません。

それにしても、保守されなくなっても動き続けているというのは、やはり AS/400 らしいなと思いました。
思わず、頭をなでてあげたくなるような気持ちでした(笑)

この連載では、紙の勤怠表とタイムカードの突き合わせから始まり、休暇管理、有給休暇、パートタイマー対応、給与連携、そして親会社標準との衝突まで、いろいろな話を書いてきました。

でも、最後に残った思いは、とてもシンプルです。
現場を見て、困りごとを拾い、仕組みに変える。
そして、その仕組みが人の仕事を支え続ける。

それが、私にとってのシステム開発でした。

願わくば、AS/400 版勤怠管理システムよ、永遠なれ。

※このシリーズは、後ほど目次記事としてまとめる予定です。
第0話から順に読んでいただくと、紙の勤怠管理からAS/400による勤怠DX、そして親会社標準との衝突までの流れがつかみやすいと思います。

WRITTEN BY太城 義雄(たき よしお)

IBM i / AS/400を愛するSE

CHAPTER 03 · PART 05 · 第3話 / 3 STORIES · 35 STORIES TOTAL

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