「消費税の裏にいる“得する人たち”」
怒りの火種を、希望のたき火に変える。
このシリーズは、そんな願いを込めて生まれました。
- 🪵 第1話:僕はいい、でも子どもたちのために
- 🪵 第2話:ムヒカの言葉
- 🪵 第3話:政治家を選ぶとは?
- 🪵 第4話A:日本がギリシャより悪い? 嘘を見抜く力
- 🪵 第4話B:免許返納?おかしなロジックで増税を煽る人たち
「消費税の裏にいる“得する人たち”」
(冬の夜。たき火の炎がぱちぱちと静かに鳴る。
暖かな光に照らされた4人の姿が、火のまわりに浮かび上がる。)
👧 りん
「ねえ、なんで最近、お菓子が少なくなってるのに、値段は変わらないの?」
👴 基善(もとよし)
「それはの、国の借金が増えすぎとるからじゃ。
テレビで言ってたぞ、1000兆円超えとるって。
わしら国民ひとりひとりが、1000万円の借金を背負っとる計算になるそうじゃ。
これはもう、大変なことじゃぞ!
税金を上げざるを得んのじゃ!」
🤵 たきさん
「それ、本当に“正しい理由”でしょうか?」
👴 基善(むっとしつつ)
「なんじゃと?
わしは毎朝NHKを見とるんじゃ。
あんな信頼ある放送局が、でたらめ言うはずない!」
👴 宗兵衛(和服でゆったり笑う)
「ふぉっふぉっふぉ……
そりゃあ、信じたいものを信じたくなる気持ちは分かるがの。
消費税ちゅうやつは、もともと“金持ち”のための税じゃよ。
上手に作られとるもんじゃ…」
👧 りん(たき火の炎を見つめながら、ぽつり)
「このあいだ、妹のらんが悲しそうに言ってた。
『お小遣いをもらっても、その十分の一は税金なんだよね』…って」
(その言葉に、たき火の音だけが響く。誰もすぐには言葉を返せない)
👴 宗兵衛
「のう、りん。パンひとつ買っても10円税が取られる。
それが、1万円しか持ってない者と、1億持ってる者、
どっちにとって重く感じると思う?」
👧 りん
「……お金がない人の方だよ」
🤵 たきさん
「それを“逆進性”って言います。
消費税は、“持ってる人”ほど軽く感じてしまう構造なんです」
👴 基善
「じゃが、法人税は下げんと企業が逃げてしまうんじゃろ?
景気をよくするには、しょうがないんじゃ…」
👴 宗兵衛
「それがまやかしなんじゃよ。
法人税を下げるかわりに、消費税を上げた。
つまり、金持ちと企業の税負担を軽くして、
庶民にその分を背負わせた――
これが“現代の税の仕組み”じゃ」
👧 りん
「ずるい……」
🤵 たきさん
「そして今、“インボイス制度”が始まって、
小さな商店やフリーランスがますます苦しんでいます。
これは実質、“課税強化”と“事業者間の監視”の仕組みです」
👴 基善(少し声を落とす)
「……そんな仕組みになっとったとは、知らんかった。
わし、今まで信じとったものが、崩れていくような気がするわ…」
👴 宗兵衛
「じゃが、それに気づけただけで、お主は立派じゃ。
“火種”に気づくことが、“希望のたき火”の始まりじゃけぇの」
👧 りん
「うん……私、ちゃんと見たい。
だって……わたし、未来に生きるんだもん🔥」
(たき火の炎が、ゆっくりと空に舞い上がる。
夜は深まっていくが、その光は、誰かの心を照らし始めていた)
「税とは、“誰が払うか”より、“誰が得をするか”で見極めるんじゃ」
📘 次回予告:
第6話「“自由”という名の非正規地獄」

